意外と難しくない 羽毛布団の正しいお手入れ方法

軽くて暖かい羽毛布団は、快適な睡眠を届けてくれる人気の寝具です。一度使ったらもう手放せなくなったという人も多いことでしょう。しかしその一方で、「お手入れがむずかしそう」というイメージも強いのではないでしょうか。

たしかに羽毛布団はデリケートです。綿布団よりも慎重にお手入れをしなければ、せっかくの羽毛の強みが台無しになってしまう可能性もあります。ですが、だからといってお手入れがむずかしいというわけではありません。大事なのは丁寧かつこまめにお手入れをすることであり、お手入れ方法そのものは実は簡単なのです。ここであらためて、羽毛布団の正しいお手入れ方法を確認しておきましょう。

まずは、ふだんのお手入れから見ていきます。羽毛布団の特徴は、なんといっても吸湿性と発散性に優れている点です。綿布団にくらべると湿気がこもりにくいので、それほど頻繁に干す必要はありません。月に2~3回も干せば充分でしょう。この点では、むしろ綿布団よりもお手入れが簡単だといえます。

ただし気をつけたいのは、羽毛は高温に強くないという点です。天日干しをする場合は30分程度の短時間で取り込みましょう。長時間干したい場合は陰干しが望ましいです。また、干し終わった際の布団たたきもNGです。羽毛はデリケートですから、たたくのではなく掃除機でホコリやダニを取り除くよう心がけてください。

天日干しについて詳しくご紹介します。詳細は『布団干しの目的は湿気の除去!』をご覧ください。

そのほかのポイントとしては、こまめに布団の四隅をつまんで羽毛の偏りを直してあげることも大事です。こうするだけで羽毛への負担が均一になりますので、より長く使いつづけることが可能となります。

では、長期保管する際のお手入れはどのようにすべきなのでしょうか? こちらは基本的に綿布団と変わりませんが、より湿気に気をつける必要があります。しっかり陰干ししてから通気性のある布団ケースに入れ、防虫剤や乾燥剤とともに押し入れ等へ収納してください。あとは、保管中に一度取り出して陰干ししてあげると、なお理想的です。

ちなみに布団ケースについてですが、ビニールのものは湿気がこもるので絶対に使ってはいけません。たしかに羽毛布団は高い発散性をもっていますが、逃げ道を作ってあげなければ湿気を逃すことは不可能だからです。布団圧縮袋も、羽毛を傷めるのでNGです。購入した際の布団ケースがあれば、それを利用するのがベストでしょう。

このように多少の手間はかかりますが、どのお手入れもむずかしいものではないはずです。せっかく羽毛布団を手に入れたのであれば、面倒くさがったり億劫がったりせずにこまめにお手入れをしてあげてください。

羽毛布団の特徴や素材などについて詳しく知りたい方、上質な羽毛布団を求めている方は『掛け布団の代表!羽毛布団の特徴とは』をご覧ください。