長く使える!長寿命の敷布団の選び方
一般的に、敷布団というのはそれほど頻繁に買い換えるものではありません。しかし、もしも寝起きに腰が痛んだり、肩が凝っていたりするのなら、それは敷布団が寿命を終えてしまっているせいかもしれません。要するに、長年にわたって体重を支えていた中綿が潰れてしまい、クッション性を失ってしまっているわけです。
当然、腰や肩が間接的に床に接触する“底つき”の状態を放置すると、身体のあちこちが痛んだりする原因になります。なので、少しでも長く使うためには“中芯がへたりにくい”敷布団を使う必要があるのです。こちらでは、10年以上も使い続けることができる長寿命の布団を選ぶための基礎知識を確認していくことにしましょう!
一般的な布団の耐久性は?
ホームセンターなどで売られている市販品の場合、寿命は長くても3〜4年と言われています。もともとのクッション性がそれほど高くないため、毎晩、身体の下敷きになっているうち、中綿がペシャンコになってしまうのです。スーパーの安売り品だと、中には半年くらいで寝心地が悪くなっていく場合も…。
これは、中綿に使われている素材の密度が低く、圧力に対して充分に反発する力を持っていないことが原因です。化学繊維や綿混紡の布団は、特にこの傾向が強く、1年経たないうちから寝心地が悪化してくることも珍しくありません。何度も買い換えていてはトータルでのコストパフォーマンスが低くなってしまいますし、かといって“底つき”を放置していては腰、肩の痛みが出てきてしまいます。
敷布団を選ぶときには、必ずクッションの寿命を重視し、少しでも長く、当初の反発力を維持してくれる製品を選択するべきでしょう。
オススメは凹凸形状の中芯!
簡単にへたらない敷布団を選ぶコツは中芯の形状をチェックすることです。凹凸型の中芯を入れている布団の場合、全体で均等に体重を支えますから、特定の部位に重みが集中することがありません。これを体圧分散と呼んでおり、腰や肩への負担軽減に効果的であることから、近年、注目が集まっています。
しかし、一部に体重が集中しないということは、布団にかかる負担も減っている…ということにお気づきだったでしょうか?要するに、特定箇所の綿が強力に潰される…ということがないので、クッションが潰れにくいわけです。そのため、布団の寿命を考える上でも、体圧分散に優れた凹凸形状は非常にオススメ。
素材自体の反発力だけに頼った体圧分散布団では布団側にかかる負担は腰、肩が載っている部分に集中しますから、凹凸形状を採用していることが1つのポイントなのです。
密度&ダウンパワーにも注目!
また、素材そのものの密度が高ければ高いほど反発力が強く、へたりにくくなるため、中芯の密度にも注目する必要があります。例えば、櫻道ふとん店などは信州大学と共同研究して開発した“密度の高い中芯”を採用していますので、そう簡単にクッション性が低下することはないでしょう。
また、反発力を見る上ではダウンパワー(かさ高)にも着目するべきです。これはクッション材の上に重しを置いて、何cmくらい潰れるかを測った数値。もちろん、潰れにくい素材を用いているほど、敷布団の寿命は長くなります。
ただ、ネット通販でのダウンパワー値には注意が必要。本来の国際基準では重しを載せてから24時間後の潰れ具合を見ることになっていますが、ネット量販店では2分後の数値を掲載している例が多く見られるのです。ダウンパワーの数値を見るときには、ちゃんと国際基準である24時間後の数値を表示しているかどうか確認するようにしてください。
実際、異例の5年保証を実施しており、5年以内に1cm以上のへたりが見られた場合、無償で中芯の交換を行っているそうです。10年以上は充分なクッション性を維持できる…というデータがあるので、長く使いたいという方にオススメの布団専門店といえます。