布団にたまる湿気の原因は?

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最初に、布団に溜まる湿気の原因を説明していきましょう。

布団に入ったときに感じるじめっとした重さや、布団の冷えは、湿気からくるものです。
放っておくと心地良く眠れなくなり、健康にも支障がでるため、それぞれの原因に応じて早めの対処が必要です。

睡眠中の汗

布団に溜まる湿気の大きな原因は、寝ている体から出る汗です。

個人差はあるものの、私たち人間の体は季節に関係なく、一晩でコップ1杯程度の寝汗をかくといわれていて、体に直接触れる布団にはどんどん水分が吸い込まれていきます。

睡眠中の汗を無視して布団を放置していると湿気が溜まってしまうため、布団はこまめなケアが欠かせません。

寝汗の量は季節によって変わりやすく、また年齢や性別、本人の体質によって大きく異なります。寝汗がひどい場合は寝室の空調や寝具を見直すか、吸汗性の良いパジャマやシーツなどを活用すると良いでしょう。

フローリングと布団の温度差による結露

布団に溜まる湿気は、フローリングと布団の温度差から生じる結露が原因であることも多いです。布団の中は寝ている体の熱を吸って暖かく保たれますが、フローリングは断熱性が悪くて冷たいため、この温度差から床が濡れる程の結露が生じます。

結露が増えるのは気温が下がる冬の季節ですが、湿度が高く、底冷えする梅雨の季節も無視できません。家の構造自体が背景にあるため、結露がひどい場合は床に直接布団を敷くのをやめてベッドを使うか、すのこを敷いて、布団の下に空間を開けるなどの工夫をしてみてください。

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正しい湿気対策とは

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原因が分かったところで、次は布団の湿気対策をご紹介します。

布団は毎日使う生活用品ですが、意外と間違った使い方をしている人は多いです。
あなたも日頃の使い方を見直して、布団に湿気を溜め込まないよう心掛けることをおすすめします。

敷きっぱなしにしない

布団の湿気対策でまず心掛けたいのは、布団を敷きっぱなしにしないことです。布団を敷いたままだと湿気がいつまでたっても閉じ込められて、じめつく原因になってしまいます。

そのまま放っておくと布団の湿気でカビが繁殖する可能性もあるため、布団はこまめに上げ下げして使うことをおすすめします。

起きたら布団の内側が空気に触れるように軽く広げて30分程度放置し、軽く湿気を取ってから、折りたたんで片付けましょう。お部屋の中もすっきり、広々としますよ。

1週間に最低1回は布団を干す

布団の湿気はそのままでは取れないため、最低でも1週間に1回は布団を干す必要があります。乾燥には天日干しが一番ですが、羽毛布団の場合は強い太陽光にさらされると中の羽毛が傷むので、風通しの良い場所で陰干しをしてください。

ベランダが狭くて布団を干すスペースがないお宅や、梅雨時で外に干せない季節は、布団の部屋干しがおすすめです。布団ラックや椅子などに布団をかけて広げ、数時間置いてから、しっかり乾燥させましょう。扇風機で風を送り込むか、布団乾燥機を使うのも効果的です。

素材から布団を選ぶ

布団の湿気が気になるなら、湿気に強い素材を使った布団を選ぶのも選択肢のひとつとして検討してみてください。

布団の中綿素材に注目しましょう。昔ながらの木綿の綿布団は吸湿性が高く、良く寝汗を吸い取って快適に眠れますが、放湿性は低いため、こまめな天日干しが欠かせません。

寝汗が多く、布団の湿気が気になる人におすすめなのは、吸湿性・放湿性ともに高い羊毛布団です。

少ないメンテナンスでも快適に使えて便利ですが、その反面で値段が高いため、価格面を重視するなら、リーズナブルなポリエステル綿を使った商品を選ぶと良いでしょう。

合成繊維を使ったポリエステル綿は吸湿性に劣るものの、軽くて天日干しがしやすいのが大きな強みです。ご家庭で洗えるウォッシャブルタイプの商品も多いため、ポリエステル綿を使ったものは、汗をよくかく子供用布団にぴったりですよ。

布団は身近なデパートやホームセンターなどでも購入できますが、買い替えなら櫻道ふとん店をはじめとする、布団専門店での購入がおすすめです。身近な店ではどうしても素材が限られがちですが、布団専門店であれば品揃えが豊富で、好みの商品を選べます。

専門知識を持つ店員によるアドバイスももらえるのも、専門店ならではの魅力でしょう。布団選びで悩んでいる人は、どうぞお気軽に櫻道ふとん店にご相談ください。

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湿気対策のときの注意点

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最後に、布団の湿気対策の注意点をご紹介していきます。

せっかく布団を干しても、正しい干し方を行わなければ湿気は出ていきません。
間違った方法で湿気対策をしていると布団にダメージを与えかねないため、気を付けてくださいね。

布団を干すタイミング

布団の乾燥には天日干しが一番ですが、布団を外に出すタイミングをしっかり見極める必要があります。雨が上がった直後など、晴れていても湿度が高いときに干すと、かえって布団が湿ってしまいます。

天日干しは天気が良い日を選び、表と裏を返してそれぞれ1時間程度しっかり干しましょう。
ダニの駆除の面でも効果的ですよ。

部屋干しも通気性が悪く、湿度が高い状態ではあまり効果が得られないため、お部屋は換気をして、風通しを良くしましょう。季節によっては、エアコンや除湿器も上手に活用してください。

布団を取り込むときは

天日干しを終えて、乾燥した布団を取り込む際にも注意が必要です。

ついついホコリ払いに布団を叩いてしまいがちですが、実はこれはNG。中材が傷むだけでなく、布団に紛れ込んでいるダニの死骸をつぶして、アレルギーリスクが高くなります。

布団を取り込むときは叩かず、布団の表面に掃除機をかけてお手入れをするのが正解です。
ホコリだけでなくダニの死骸もしっかり除去できますから、裏・表と、布団の両面に掃除機をかけましょう。

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まとめ

布団に湿気が溜まるのは仕方がないことと、あきらめてはいけません。

湿気が溜まるとカビやダニの繁殖を招くだけでなく、布団が重くなって夜気で冷え、眠れなくなってしまうかもしれません。

放置すると健康にも悪影響を与えるため、湿気は正しい方法で、しっかり布団から取り除くことを心掛けましょう。