秋の敷きパッド 人気素材3種を比較

敷きパッドというと「夏の寝具」だと思い込んではいませんか?

涼しくなってくると、夏用寝具と一緒に敷きパッドも片付けてしまう家庭は多いことでしょう。しかし、実は敷きパッドが活躍する季節は夏だけではありません。「吸湿性の高さ」と「丸洗いできる」という敷きパッドの特徴は、季節を問わず快適な睡眠に直結するものだからです。
ただし、季節によって適した素材は異なります。夏はひんやり感が大事でしたが、秋は保温性や肌触りも大切になってきます。そこで今回は、秋用の敷きパッドとして人気の素材3種をご紹介いたしましょう。

素材で変わる敷きパッドの魅力

マイヤーパイルの敷きパッド

秋用の敷きパッドとして最もポピュラーなのは、マイヤーパイルの敷きパッドです。マイヤーパイルとは、「マイヤー織り」という織り方で作られたタオル生地のこと。タオル生地にはこれ以外にもさまざまな織り方がありますが、敷きパッドに使われるものとしてはこちらが一般的といえます。
特徴は、タオル表面の糸の輪(パイル)がほつれにくいという点です。タオル生地の肌触りや吸湿性はパイルの質と密接な関係にありますが、敷きパッドは毎日体の下に敷くものですから、ハンドタオルやバスタオル以上に大きな摩擦と負荷がかかります。その点、丈夫なマイヤーパイルであれば長く使いつづけることが可能です。

シンカーパイルの敷きパッド

シンカーパイルも、マイヤーパイルと同じくタオル生地の一種です。一般的なタオルでは表裏両面にパイルが施されていますが、シンカーパイルでは片面にしかパイルがありません。これにより、目が細かくふんわりとした肌触りが実現されています。また、パイルのほつれも起こりにくく、マイヤーパイル以上に敷きパッドに適した素材だといえるでしょう。
ただし、シンカーパイルにもデメリットがあります。それは、価格が高いという点です。高度な加工を必要とするため、同じメーカーの同じサイズのものであれば概ねマイヤーパイルの1.5~2倍ほどの金額になってしまいます。予算に合わせて選ぶ必要があるでしょう。

シルクの敷きパッド

逆に「快眠のためなら出費は惜しまない」という場合には、シルクの敷きパッドがおすすめです。シルクは吸湿性・放湿性ともに優れており、暑いときには適度に涼しく、寒いときには適度に温かく感じられる素材です。気候の不安定な秋の寝具としてはベストの素材といえるでしょう。
洗濯が難しそうなイメージもあるかもしれませんが、敷きパッドの場合は丸洗いできるように加工されているものがほとんどですので、敷きパッド本来の利便性も損ないません。「絶対にふわふわの肌触りでなければ嫌だ」という人以外にとっては、非の打ち所のない素材です。

今回ご紹介した敷きパッドですが、秋の寝具の衣替えを行うのであればぜひおすすめしたい敷布団があります。詳細は『秋の夜長をぐっすり眠れる寝具はコレ!』をご覧ください。これからの季節は寒暖差が激しいうえに、あっという間に冬が来ます。早い段階から準備しておいた方が安心して熟睡できますし、体調管理も整えることができるはずです。

また、衣替えをする際に注意しなければいけないことがあります。それは布団・敷布団の掃除です。
とくに秋口は夏でかいた大量の汗や脂の汚れ、ダニや雑菌が増え続けて増量している時期。それがアレルゲンとなり、アレルギー症状を起こす原因になります。そうなる前に早めの掃除をしておきましょう。
方法としては天日干しや布団クリーナーが一般的ですが、ダニなどを完全に退治するにはもっと効果的な方法があるんです。詳しく知りたい方は『掃除機と併用して、ダニをゼロにする方法!』をご覧ください。