タオルケットとの違いは?ガーゼケットの基礎知識

ガーゼケットは夏の寝具の代表格です。近年では子供向けの寝具としても人気で、タオルケット以上に重宝されている印象もあります。では、ガーゼケットは何がどう優れているのでしょうか? 知っているようで意外と知らないガーゼケットの基本を学びましょう。

夏の睡眠の必需品ガーゼケット

そもそもガーゼケットとは?

ガーゼケットとは、ガーゼ素材でできたブランケットのことです。ガーゼ素材なので肌にやさしく、吸湿性・発散性が高いという点が大きな特徴です。汗を吸ってもすぐに乾いてくれますから、寝苦しい夏の夜でも快適に眠ることができるでしょう。
本来ガーゼは破れやすい素材なので寝具向きではありませんが、ガーゼケットではガーゼを何重にも重ねることで耐久性を高めています。一方で、あまり重ねすぎると今度はガーゼならではの軽さや発散性の高さが失われてしまいます。そこで市販品では、4重、5重、6重といった商品をよく見かけます。

ガーゼケットとタオルケットの違い

しばしばガーゼケットと比較対象にされるのが、タオルケットです。こちらはその名のとおりタオル素材でできたブランケットのことで、つまり両者の最大の違いは素材ということになります。
タオルもガーゼも吸湿性・発散性に優れた素材ですから、夏の寝具として適している点は共通です。ただし、タオルケットが基本的に夏の寝具であるのに対し、ガーゼケットにはオールシーズン活用できるという強みがあります。
というのも、ガーゼケットは何枚ものガーゼが重ねられて作られているため、生地と生地の隙間に適度に空気を含んでくれるからです。そのぶん保温性が高まるので、秋や冬でもほかの寝具と組み合わせることでガーゼケットの心地よい肌触りを楽しむことができます。

ガーゼケットのメリット

ガーゼケットの大きなメリットとしては、「赤ちゃんにも適している」という点を挙げることができるでしょう。体の小さな子供にとっては、タオルケット程度の重さでも負担になることがあります。そして肌もデリケートですので、ちょっとした刺激で湿疹が出ることもめずらしくありません。
その点ガーゼは軽くて肌にやさしい素材なので、使用者を選びません。汗で濡れてもすぐ乾きますから、蒸れる心配もないでしょう。赤ちゃんは寝るのが仕事ですので、ガーゼケットを活用して少しでも快適に眠らせてあげましょう。
ガーゼケットは赤ちゃんに適している寝具の1つですが、他にも赤ちゃんを安心して寝かせる布団や寝具の選び方をご紹介しましょう。詳しくは『赤ちゃんを寝かせる布団!理想的な選び方とは!?』をご覧ください。

ガーゼケットのデメリット

一方、ガーゼケットのデメリットとしては「薄すぎる」という点を挙げることができます。熱帯夜がつづく時期であればこの薄さは魅力ですが、初夏や晩夏には突然冷え込む日もあります。ガーゼケットだけで寝てしまうと気温の変化に対応しづらく、体調を崩してしまうリスクがあります。同じ理由で、冷え性の人にもガーゼケットは向きません。
また、ガーゼ素材はたしかに肌にやさしい素材ですが、ある程度使い慣らさなければ独特のしなやかな肌触りにはなりません。新品の状態だと案外硬いため、いきなり赤ちゃんに使うとかえって肌を傷つけてしまう可能性もあるでしょう。なるべく子供用には、使い慣れたガーゼケットを利用するようにしてください。

今回のようにガーゼケットを使用して夏の夜を快眠へ導く方法の1つですが、素材によっては肌に合わない方もいると思います。そんな方のために別の方法をご紹介しましょう。詳細は『オススメの寝具組み合わせ~夏に快眠を得る方法』をご覧ください。