羽毛布団と一緒に使うならどれ?中掛けにおすすめの3素材を比較

羽毛布団をさらに快適に利用するためには、中掛け寝具の選び方が大切です。体感温度やフィット感は、一緒に使う寝具との相性によっても大きく左右されるからです。せっかく羽毛布団の品質にこだわるのであれば、中掛け寝具にも同じくらいこだわってみましょう。

ふんわりと暖かな羽毛布団と相性が良いのは、ブランケットタイプの中掛け毛布です。ここでは、そんな中掛けブランケットのおすすめ素材3種類についてご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを見比べたうえで、ご自身に最適なものを選びましょう。

ガーゼ素材のブランケット

羽毛布団は暖かい反面、熱がこもるため蒸れる心配もあります。寝汗で体を冷やしてしまうようでは本末転倒ですから、中掛け寝具は吸湿性や通気性の高さを重視して選ばなければなりません。
この点をクリアしているのが、ガーゼ素材です。ガーゼのブランケットはしっかりと水分を吸収した上で速やかに発散してくれますので、羽毛布団の中掛けとして使用すれば快適に眠ることができるはずです。
一方で、けっして保温性が高い素材ではないというデメリットもあります。寒い地方にお住まいの場合や極度の寒がりの人の場合には、肌寒く感じてしまう可能性もあるでしょう。

ウール素材のブランケット

保温性を重視するのであれば、おすすめしたいのはウール素材です。見るからに温かそうなイメージのあるウールは、科学的な計測でも天然繊維として最高ランクの断熱構造をもっていることがわかっています。羽毛布団と組み合わせれば、暖かさの面で不満を覚えることはまずありません。
また、吸湿性と放湿性も高いため、蒸れ防止にも最適です。さらに静電気を帯びにくい性質なので、ホコリを寄せつけず衛生的だという強みももちます。
ただし、これだけ高性能な素材とあって、そのぶん値段も張るのが悩みどころでしょう。化学繊維との混紡であれば数千円で購入することも可能ですが、本当に品質の高いウールとなると数万円は予算を見なければなりません。天日干しや水洗いもできないため、お手入れにも相応のお金がかかってしまいます。

ベロア素材のブランケット

肌触りにこだわりたい人は、ベロア素材のブランケットを選んでみましょう。密度が高く滑らかなベロアは、体にぴったりとフィットします。全身が包み込まれるような感覚で眠ることができますので、快眠に繋がりやすくなるでしょう。
また、フィット感が強いということは熱を逃しにくいということでもありますから、保温性も充分です。それでいて通気性も高く、羽毛布団との相性は抜群です。そのうえ価格もお手頃なので、とてもバランスのよい素材といえるでしょう。
しかし、ベロアにもデメリットがないわけではありません。帯電しやすい性質のためどうしてもホコリが目立ちますし、アレルギー持ちの人には不向きです。若干重みもあるので、小柄な人が使うと熟睡の妨げになる可能性もあります。機能性は優秀ですが、利用者を選ぶ素材でもある点に注意してください。