敷布団を探しているが「どれがいいの?」と迷ったら、素材やサイズを確認しましょう。自分に合ったものを選べば、快適な睡眠をとることが可能です。この記事では、自分に合ったおすすめの敷布団の探し方のヒントや役立つ情報を紹介しています!

敷布団の役割

何気なく普段、使用している敷布団。敷布団にはどんな役割があるのでしょうか。敷布団は、主に身体を支え、睡眠の質を上げる大切な役割を担っています。ここでは、敷布団の役割についてくわしく解説していきます。

敷布団は睡眠にとても重要なもの!

敷布団は“睡眠中の体を支える”という非常に重要な役割を果たしてくれます。敷布団を敷かず床で寝ていると体が痛いですよね。床や畳にそのまま寝転がって、昼寝をして起きたら「体中が痛い!」といった経験をしたことがある人も少なくないはず。

人間は、まっすぐ立っているとき、横からみると自然なS字のカーブを描いているのです。しかし、平な床の上で直に横になると、後頭部やヒップ、肩甲骨など体の出ている部分に体重がのって圧迫されてしまいます。つまり床でそのまま寝ると痛い理由は、体にカーブがあり、そのカーブに体圧がかかっているからということですね。

寝ているときの姿勢は自然なS字ラインを描いている状態が理想的であるといわれています。敷き布団を使用すると体に布団が沿うことで体圧を分散させ、寝ているときでも、立った状態と同じような自然にS字ラインを描いた寝姿勢にしてくれます。

腰や肩への負担も減らせ、体の体圧を分散させてくれる役割を果たしてくれているのです。

また床でそのまま寝ると痛いだけではなく“冷たさ”を感じますよね。とくに、フローリング素材の床だとひんやりとしており、底冷えしてしまいます。冬は床が冷たすぎて、歩くのも不快に感じるほどですから、何も敷かないで寝たら体が冷え切ってしまうでしょう。夏場だと、“ひんやりとした床は冷たくて気持ちよさそう”だと感じるかもしれません。しかし、寝続けているうちに、床に汗が溜まりじめっとして気持ち悪く感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

敷布団は、保温性、吸湿性、放湿性に優れており、敷布団の温度や湿度の調節を行いやすくする役割もあります。敷布団を敷くと、冷えやじめじめとした湿気から体を守ってくれます。自分に合った敷布団を敷くことで快適な睡眠をしやすくなります。

敷布団を使用する部屋や環境、また敷布団の素材や機能などを確認して、しっかり選んでいきましょう。

敷布団がおすすめの理由

この記事を読んでいる人は、ベッドにしようか、布団にしようか悩んでいるのではないでしょうか。ベッドか、敷布団どちらか迷っているのであれば、敷布団がおすすめです。敷布団は、湿度が高い日本の気候に合っているといわれ、快適な睡眠がとりやすいといわれています。

また他にも、敷布団がおすすめな理由は沢山あります。ここでは敷布団がおすすめな点についてお伝えします。

敷布団がおすすめな理由は以下の点があるからです。

  • 部屋が広く使える
  • 好きな寝心地に変えられる
  • 組み合わせで調節可能
  • 打ち直しができる
  • 好きな場所へと移動ができる

では、それぞれの理由が具体的にどのようなものなのか、詳しく説明します。

・部屋が広く使える

敷布団は、畳んで押し入れやクローゼットに収納が可能です。布団がいくつかある場合は、上に重ねてしまうこともできます。ベッドでも折り畳みができるタイプのものがありますが、ほとんどが畳んだり小さくしたりすることができません。収納ができないので、部屋のスペースをかなりとってしまうことも……。敷布団なら、狭い部屋も、広々と使用できます。
また“起床したら布団を畳む”という毎日のルーティンを行うことで生活にメリハリもつけられるメリットもありますよ。

・好きな寝心地に変えられる

敷布団は、厚さや固さを調節すれば、自分の好きな寝心地に変えることができます。たとえば、硬めの敷布団を選べば、体が沈みすぎず、背骨を伸ばせた状態で眠れます。自分が気持ち良いと感じる寝心地を選べるのが敷布団のメリットです。

・打ち直しができる

綿布団や羊毛布団は、「打ち直し」ができます。打ち直しをすれば、中材を取り出して洗い、ふっくらとした状態に復元することが可能です。

定期的に打ち直しをすれば布団を長く使用でき、経済的でエコにも良いですね。

・好きな場所に移動できる

「窓からすきま風が入ってきてスースーする」「エアコンの風が顔にあたって乾燥する……」といったような経験はありませんか?旅館やホテルに宿泊した際に、気になって眠れなかったこともある人も多いのではないでしょうか。
ベッドの場合、他の家具の配置や動線などの理由からかんたんに移動させることはできませんよね。しかし敷布団は、畳んで運べるため、気になることがあれば眠る場所や位置を柔軟に変えられます。すきま風やエアコンの風で眠れなかったり、途中で起きてしまったりする心配もありません。
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敷布団の種類

敷布団の種類を大きく分けると「木綿敷布団」「羊毛敷布団」「羽毛敷布団」「ウレタンマット」の4つがあります。それぞれの敷布団ごとに、特徴があります。ここでは、敷布団の種類と特徴を解説していきます。

木綿敷布団

古くから日本で使用されており、日本人に馴染み深いのが木綿敷布団。歴史があり、愛着を感じる人も多いのではないでしょうか。

植物性の天然素材を使用しており、肌に優しく、吸水性も抜群。汗もしっかり吸ってくれて、蒸れにくく通気性も良いです。他のものより質量が重いため、掛け布団にはおすすめできませんが、適度な弾力があるので敷布団には最適な素材。天日干しや丸洗いも可能なので衛生的です。

打ち直しができるため、長く使えて、環境にも優しいです。

羊毛敷布団

羊毛敷布団は、マットレスやベッドの上に敷き、2枚敷き用の敷布団として使われているケースが多いようです。羊毛敷布団の中に入っている羊毛綿は、保湿性が高いといわれています。木綿敷布団や化織敷布団より、保湿性に優れているのであたたかさにこだわるのであれば、羊毛敷布団がおすすめ。

羊毛敷布団のメリットには、放湿性が優れているという点もあります。敷布団内にこもったジメジメとした湿気を外に逃してくれるため、布団を干す機会も少なくすみます。

また軽いので運びやすく、収納もしやすいです。ただし、安価な羊毛敷布団は、素材が羊毛綿だけではない場合もあるので注意しましょう。「羊毛混」「毛」などの他素材が混ざっている割合が多い敷布団は、羊毛敷布団のメリットが生かせないケースもあります。

また、なかに固綿芯が入っている場合、通気性が低下し、へたってしまうこともあるため混合比率や中に固綿芯が入っているかどうかも確認しておくと良いでしょう。安い羊毛敷布団は、匂いがキツイこともあります。独特な匂いが苦手な人は避けたほうが良いかもしれません。

羽毛敷布団

羽毛敷布団は、他の素材より軽量で、保湿性に優れておりあたたかいという特徴があります。しかし、他素材と比較すると、素材上、敷布団そのものが薄手になってしまい、1枚だけでは寝心地が悪い場合もあります。また柔らかく、体が沈みやすいので弾力性や支持性などという面では、不安を感じるかもしれません。

痛みやすいため、敷布団としてよりも掛け布団で使用するほうが、羽毛のメリットを生かせるでしょう。

ウレタンマット

ウレタンは使用した敷布団は、ウレタンの凸凹により体をしっかり支えてくれます。そのため体圧分散という点では優れており、弾力性があって体重を分散させてくれて寝心地は良いでしょう。

しかし、水分を吸いにくく、蒸れやすいというデメリットもあります。べッドの上に敷いたり、他の敷布団のマットレスとして使用したりすることが多いです。
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敷布団のサイズ

敷布団には一般的に共通のサイズがあります。今、自分が使用している敷布団がどのサイズが把握していますか?敷布団のサイズと、使用する人数があっていなかったり、身長に比べて小さかったりして、自分に合っていない場合も多いです。

自分に合ったサイズを選ばないと、窮屈で睡眠の質が下がったり、体が疲れてしまったりする可能性もあります。サイズを把握して、自分にあった敷布団を選んでいきましょう。

敷布団のサイズには大きくわけると、「シングル」「セミダブル」「ダブル」「クイーン」「キング」があります。

それぞれのサイズと、使用人数を解説します。※メーカーや生産国によってはサイズが異なる場合もあるため、購入する敷布団のサイズを必ず確認してください。

・シングルの敷布団

シングルの敷布団は幅105×長さ215㎝です。
1人で寝るサイズです。

・セミダブルの敷布団

セミダブルの敷布団は幅145×長さ215㎝です。
「SD」と表示されていることも。ゆったりと1人で使用したい人や、大柄な人の1人寝にオススメです。

・ダブルの敷布団

ダブルの敷布団サイズは幅125×長さ215㎝です。
大柄な人が余裕をもってゆったりと1人寝したい場合や、小柄な人が2人寝るのに丁度良いサイズです。

・クイーンの敷布団

クイーンの敷布団サイズは、幅165×長さ215㎝です。
2人用に十分なサイズです。

・キングの敷布団

キングの敷布団サイズは幅185×長さ215㎝です。
のびのびと2人で寝たい場合はキングサイズが広くて良いでしょう。

「スペースが狭くても寝られる」「布団が広くないと眠れない」など人によって布団のサイズが広く感じたり、狭く感じたりとさまざまです。自分が快適に眠れる敷布団のサイズを確認しておきましょう。

同じ1人用サイズでもシングルとセミダブルでは、シングルの方が小さいため運びやすく、干しやすいです。敷布団は眠りやすさ以外にも“手入れがしやすいサイズ”がどうかもチェックしておくと良いでしょう。布団は毎日使用するものなので、取り扱いやすさも重要な点です。

たとえば、2人で寝たいけれど、クイーンやキングサイズだと手入れが不安という人は、シングルサイズ2枚を並べてくっつけて寝る、といった方法もあります。自分でサイズを組み合わせてアレンジすることも可能ですよ。

自分に合った敷布団のサイズを選択していきましょう。
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おすすめの敷布団周辺グッズ

1日の疲れを癒してくれる睡眠。ふかふかで清潔な布団で毎日眠りたいですよね。しかし、敷布団はきちんとケアしていないと湿気がこもったり、カビが生えてしまったりすることも……。また汗や汚れがたまると、ダニも気になります。

特にフローリングの上に直接、布団を敷いて使用している場合、湿気には要注意です。

敷布団を綺麗な状態でキープするにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、おすすめの敷布団ケアグッズを紹介します。

グッズを使ってさわやかな敷き布団を保てるようにしましょう!

おすすめの敷布団周辺グッズ①除湿パッド

湿気・カビ・ダニ対策には除湿パッドがおすすめです。除湿パッドは、敷布団の上に敷いて使用します。敷布団のなかには、自宅で洗濯できない素材のものがあり、汚れたり、汗がついたりしても気軽に洗えない……というケースも。

また、洗える敷布団でもサイズが大きいため洗濯したり、干したりするのに一苦労する場合もありますよね。除湿パッドをあらかじめ敷いておけば、汚れたり、汗をかいたりしてもかんたんに洗って干すことが可能です。

手軽にお手入れができるため、敷布団を清潔にキープしやすくなりますよ!湿気対策も行えるので、カビやダニを防ぐ効果も期待できます。

おすすめの敷布団周辺グッズ②すのこ型マット

布団と床の間に置くことで、通気性を確保してくれるのがすのこ型マットです。空気や風の通り道をつくってくれるので、湿気を外に逃して、カビ対策が可能です。ただし、完全に通気性が行えるわけではないため、すのこを定期的に移動させなければなりません。すのこのお手入れが必要なため、人によってはかえって面倒だと感じてしまう場合もあります。

一般的に、市販されているすのこ型のマットは、ヒノキやスギ、パイン材、桐といった木材や樹脂がメインで採用されています。材質によっては湿気に弱く、たとえばパイン材は特に湿気に弱い性質をもつので、湿気対策にはおすすめできません。

すのこ型のマットには、ポリプロピレンやポリエステル吸湿材などを使ったタイプも半谷されています。やわらかくクッション性があるため、寝心地がよくなり、湿気に強いメリットがあります。すのこと同じ機能を持ちながら、すのこの弱点である硬さや手入れのしにくさ、吸湿性をカバーしてくれるのでオススメ。

おすすめの敷布団周辺グッズ③アルミホットシート

木造住宅の人が気になるのが「底冷え」。特に冬は、氷のように床が冷たく感じることもあるのではないでしょうか。底冷え対策としてオススメのグッズがアルミホットシート。敷布団の下に敷くだけで、発砲ポリエチレンが冷気をシャットアウト!寒さを跳ね返してくれます。

安く底冷え対策ができるので、冷えに悩んでいる人はぜひアルミホットシートを活用してみましょう。商品によっては防ダニ加工されているものもあります。
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敷布団の手入れ方法

敷布団はどのように手入れをしていますか?定期的に手入れを行うことによって、敷布団が清潔に保たれ、長く使用できます。「どうやって手入れしたら良いの?」と悩んでいる人も少なくないはず。

ここでは、敷布団の手入れ方法を紹介します。

自宅で洗えるかを確認

敷布団の素材によって、手入れ方法は異なります。敷布団の洗濯表示やラベルなどを確認して、洗濯やお手入れ行っていきましょう。

水洗い可能な敷布団の場合・・・水洗いや家庭用の洗濯機で洗濯が可能な敷布団を洗うときは、衣類と別々にして洗いましょう。一緒に洗濯をすると、衣類が絡まったり、傷んだりする可能性があります。それぞれ単体で洗うことを忘れないようにしましょう。

ドライのみ可能な敷布団の場合・・・ドライクリーニングの表示あり、水洗いや家庭用の洗濯できない場合は、クリーニング店に持ち込みましょう。洗えないわけではないので、安心してくださいね。

クリーニング店に布団を持ち込む場合は、シーツやカバーは取り外してから持込みましょう。

日常的に気を付けておく手入れ

クリーニングに出したり、洗濯したりするのは、意外と労力がかかってしまいますよね。クリーニングや洗濯による生地の傷みも気になってしまいます。なるべく、クリーニングや洗濯をしないようにするためには、日ごろのお手入れが重要です。布団をしまったり干したりすることを意識して、敷布団を長く使用できるようにしましょう。

敷きっぱなしは避ける

忙しかったり、面倒だったりして、ついつい布団が敷きっぱなしに……ということはありませんか?敷きっぱなしにしていると、布団に湿気が溜まってカビやダニの原因になってしまいます。毎朝しっかり布団を上げ下ろしして、風通しの良い状態をつくり、湿気対策をしておきましょう。

ただし、起床直後の体温であたたまった布団をすぐ畳んでしまうと、湿気がこもってしまいます。換気して、しばらくしてから畳むようにしましょう。

干す場合は素材に注意

敷布団の種類によっては、直射日光が苦手な素材もあります。直射日光が苦手な素材は、陰干しをしたほうが良いでしょう。敷布団の品質表示やラベルを確認して、素材にあった干し方をしましょう。

一般的に綿やポリエステルの敷布団は天日干し、フェザーや羊毛、羽毛などは直射日光を避けて、日陰干しを行います。

天日干しでは片面につき1時間、両面で2時間ほど日光に当てて天日干しをします。天日干しが可能な素材でも、傷んだり劣化したりする原因となる可能性があるため、長時間日光に当てるのは避けたほうが良いでしょう。

早朝や夕方は空気中に湿気が多くなるため、できれば干す時間帯は正午を挟んだタイミングがオススメです。

取り込むときに布団をたたかない

布団を取り込む際に、ホコリを落とすために布団叩きでバンバン叩いていませんか?実は布団叩きは、ダニの死骸やフンが細かくなってしまうため、NG行為です。細かい汚れを落としたい場合は、軽く払ってから掃除機で表面を吸うようにしましょう。
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まとめ

敷布団は、さまざまな種類とサイズがあります。睡眠の質を左右するものなので、自分に合った敷布団を探しましょう。