睡眠と汗の関係を分析!

快眠度を下げる寝汗人は睡眠時に多量の汗をかくと言われており、その量は平均して180〜200cc、およそコップ1杯分に相当します。この汗が布団内に溜まってしまうと、湿度が上昇して寝苦しくなることも。眠りが浅くなると寝て起きても十分にリフレッシュできず、体調を悪化させる原因にもなりかねません。

では、なぜ寝ている間にそんなにも多くの汗をかくのでしょうか。その理由と、睡眠中の汗の対処法について解説します。

なぜ寝ている時に多量の汗をかくのか

寝ている時、身体を動かしてもいないのに発汗するのは、身体を休息させるために体温を下げる必要があるからです。水は、蒸発するときに蒸発熱と呼ばれる熱を奪っていきます。つまり、汗は蒸発することで体温を低下させてくれるわけです。

体温を下げる働きを持つ汗眠るときに体温が低下していないと、体温維持に余分なエネルギーを使ってしまい、十分に休息することができません。睡眠時に多量の汗をかくのには、このような合理的な理由があったのです。

ただ、布団内の湿度が50%を超えると、快適に眠ることができなくなってしまいますので、その部分を解決しなければなりません。

睡眠中の汗をどうするべきか

布団内の湿度をコントロールするために重要なのが、布団の吸湿性能。睡眠中にかいた汗は布団に吸収されるため、布団内の湿度上昇がある程度、抑えられるわけです。ちなみに汗の70%が敷き布団に、30%が掛け布団に吸収されるので、吸湿性において最重要なのは敷き布団ということになります。

木綿敷布団の特徴以上から、布団内の湿度を50%に保ち、快眠を得るためには、吸湿性に優れた寝具を用いることが必要です。布団を選ぶ時には価格、保温性だけでなく、吸湿性能にも着目するようにしましょう。基本的には化学繊維より天然素材のほうが吸湿性は高く、特に木綿、羊毛といった素材がオススメです。ただし、羊毛などの動物性素材は、多量の水分を吸収すると虫が湧くこともあるため、管理に十分な注意が必要。心配であれば、適度に天日干しするだけでケアできる木綿素材のほうが良いかもしれません。

快眠の基本は敷き布団の選び方!

季節に応じて布団を買い替える場合、掛け布団や毛布などの掛ける寝具を優先的に買い替える方が多いようですが、上述のとおり、吸湿性に与える影響がもっとも大きいのは敷き布団です。

もし「寝ている時に湿気を感じて寝苦しい」といった悩みがあるのなら、まずは敷き布団の買い替えを検討するのが良いでしょう。敷き布団は寝姿勢への影響も大きく、快眠度をもっとも大きく左右する寝具ですので、入念に選ぶことが大切です。

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