体圧分散力敷布団やマットレスが理想の寝姿勢に

ここでは、敷き布団を選ぶ上で特に重要な要素、体圧分散力について解説していきます。

<体重の負担を1箇所から全体へ分散させる>

敷布団の選び方で寝心地が変わる!おすすめは体圧分散力体圧分散力は、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、話はそれほど複雑ではありません。例えば、身体の特定部位に体重(圧力)をかけ続けると、その箇所が痺れたり痛んだりしますよね?寝ている時も同様で、腰や肩に重みがかかってしまえば、その部分に負担が生じて“寝心地が悪くなって熟睡できない”あるいは“痛みやコリが生じる”といった悩みを抱える可能性があります。

そこで、腰や肩など特定の1箇所にかかる体重の負担を、体全体に適度に分散している状態を体圧分散といい、理想の寝姿勢を維持してくれる敷布団やマットレスの主要な条件として挙げられます。

<体圧分散が必要な理由>

体圧分散力によって敷布団の選び方も変わる日本は欧米と違い、木綿わたの布団で眠る習慣でしたので、硬く薄いせんべい布団の方が体によいと言われてきました。それには理由があり、柔らかい敷布団だと腰が落ち込み、腰痛の原因になるからでした。
ところが、硬い布団で寝ると体の出っ張った部分(頭、背中、お尻、ふくらはぎ)に負担がかかります。仰向けから横向きに寝返りした場合も、肩や腰の出っ張り部分に負担がかかってしまいます。となれば、前述のように圧力がかかる箇所を全体に分散させれば腰痛や肩こりなどが起こりにくく、快眠へとつながります。これが体圧分散力を必要とする理由です。

体圧分散敷布団と寝姿勢の関係

次に注目して頂きたいのが、寝るときの姿勢です。もちろん、寝ている時に自分の姿勢を意識することは出来ませんが、起床時に“身体のあちこちが痛む”“腰や肩にハリや痛みを感じる”といった自覚があれば、寝るときの姿勢に何かしらの問題があると考えたほうが良いでしょう。

普及品の敷き布団は、単なる平板なクッションの役割しか果たせません。そのため、体重がかかりやすい箇所に過剰な圧力がかかりがち。基本的に寝ている時の人の体重は“頭に8%、肩甲骨付近に33%、腰に44%、かかと付近に15%”というバランスになっています。そうすると、どうしても体重の多くを支える腰と肩甲骨に負担がかかり、腰や肩のコリ、ハリ、あるいは痛みが生じやすくなるのです。

寝返りの回数を減らす体圧分散敷布団

人は誰でも睡眠時に寝返りを打っています。しかし、寝返りの際には“姿勢を整えよう”という意識が働いてしまうため、脳が起きている状態に近づいてしまい、熟睡度がダウン…。
要するに、寝返りの回数が多すぎると、眠っても体力が快復しない状態に陥ってしまいがちなのです。

そこで、敷き布団の体圧分散力が問題になってきます。体圧分散力の低い布団では、寝るときに下になっている箇所がうっ血して痺れてしまったり、腰や肩など特定箇所が沈み込んで不快感が生じたりしますので、どうしても寝返りが増えてしまうのです。
ある布団専門店が「睡眠時の様子を撮影して寝返りの回数を図った実験」によれば、一晩に、一般的な木綿布団で30回、低反発布団で40回ほどの寝返りがあったとのこと。これを減らすことが敷き布団の1つの使命ということになります。

寝返りが起こりにくく熟睡できる敷布団は凹凸型の中芯がベストここでオススメするのが、凹凸型の中芯を入れた布団です。凹凸形状によって身体を面で支える“体圧分散力が高い敷き布団”であれば、一晩の寝返り回数を20回程度まで減少させることが可能なのです。

「熟睡できている実感がない」あるいは「腰や肩に違和感、痛みを感じる」といった方は、凹凸形状の中芯を用いた敷き布団など、体圧分散に優れた製品を試してみてはいかがでしょうか?

凹凸形状をはじめとする高反発の布団は、隆起した箇所が身体全面に接しているため、体重を面全体でほぼ均等に支えることができます。このため、体圧が適度に分散され、特定箇所に負担をかけない、楽な寝姿勢を維持できるのです。

敷布団もしくはマットレスで体に負担をかけない選び方また、マットレスもおすすめしたいですね。体圧分散をご理解いただけた方にはマットレスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。購入の際には自分の体型に合ったサイズで購入を決めがちです。しかし、マットレスは構造が「コイル式」と「ノンコイル式」に分けられ、その中でも「低反発」と「高反発」に分類されます。そのため体型が「小柄」と「大柄」な方ではマットレス選びにも違いが出てきます。
これからマットレスを購入される方には『マットレスの種類と選び方』を、おすすめのマットレスのメーカーを知りたい方は『日本のマットレスは5メーカーが主流』をご覧ください。

ピックアップ>>>体圧分散力でおすすめの敷布団を選ぶ

体圧分散力が解決!?理想はS字カーブの背骨

背骨がS字カーブで体重を全面で受け止めることができる体圧分散力のある敷布団がおすすめ寝姿勢についてもう少し掘り下げることにしましょう。
理想的な姿勢というのは、背骨が緩やかなS字カーブを描いている状態と言われています。具体的には、頸椎がやや前傾に、胸椎が背中よりに、そして腰椎がお腹側に来るS字ラインです。しかし、普及品の敷き布団だと全体重の44%が集中する腰の部分が沈み込んでしまい、腰椎が背中側に押されるような形に…。結果、本来のS字ラインを維持できなくなってしまうのです。

この状態では腰に負担がかかって、痛みやハリを生じてしまう可能性もありますし、背骨全体のバランスが崩れてストレートネック(※)などの問題をきたす恐れもあるでしょう。こういった悩みを遠ざけるためにも、体圧分散に優れた“体重を面で受け止める敷き布団”がオススメなのです。
※首の骨がまっすぐになってしまう状態。長時間うつむき姿勢でのデスクワークなどが大きな要因とされ、本来首の骨(頸椎)は30~40度の湾曲になっています。

まとめ〜体圧分散力の高い敷布団選びが重要

寝ている時、もっとも体重がかかりやすのは腰と肩甲骨の部分です。普及品の敷き布団では体重に逆らうことができず、どうしても腰や肩が敷き布団に沈み込んでしまいがち…。これでは姿勢が悪化して猫背のような体勢で眠ってしまうことになりますし、体重を集中的に受け止めている腰や肩に違和感、痛みを生じてしまう恐れがあるでしょう。
こういったトラブルを避けるためには、体重を面全体で受け止め、一箇所に集中させない布団…すなわち、体圧分散力の高い敷き布団を使うことがオススメ!具体的には、凹凸のある中芯を入れた、やや硬めの布団もしくは体圧分散マットを選ぶのが良いと思います。
そんな理想の敷布団を製作・販売している寝具専門店をご紹介しましょう。詳しく知りたい方は『体の不調を予防〜計算しつくされた体圧分散!』をご覧ください。一度お店に足を運んで試し寝をしてみてはいかがでしょうか。

今回のように、腰や肩の張りなどを感じないように快眠へと導くためには、敷布団の見直しをおすすめしました。ですが、張り→コリ→痛み、となると対応は変わってきますので、緩和するための対応2つをご紹介しておきます。肩の痛みや肩こりについては『肩こりを緩和する3つのポイント』を、腰の痛みや腰痛については『3つのポイント〜腰痛を緩和するための方法』をご覧ください。

ピックアップ>>>このポイントを踏まえて実際の布団を見てみる