リンコ天日干し中に急な雨が降って、布団が濡れてしまうことは良くあることです。梅雨時や夏の季節は天気が変わりやすく、ちょっと外出したら夕立が来て、布団が濡れて使えなくなると困ってしまいますよね。今夜はどうやって寝ようかと途方に暮れてしまうことも…
そんなときでも諦めないでください。正しく対処すれば、雨に濡れた布団もしっかり元通りに乾燥させることができます。
今回は、濡れた布団の正しい乾燥方法についてご紹介しましょう。
布団が雨に濡れたときの対処法。濡れた布団を使うリスクも紹介
1.雨で濡れた布団をそのままにするのはNG！ 乾燥させないことで発生するリスク
濡れる程度が軽ければそのまま使ってしまう人は多いのですが、実は濡れた布団をそのまま使うのは危険。しっかり乾燥させる必要があります。見た目は問題がなさそうでも、雨が中綿にまで染み込んで、湿気をため込んでいる可能性があるからです。
湿気がたまると重くなり、冷えて寝苦しくなるだけでなく、カビの繁殖を招くリスクがあるため、布団にとって湿気は大敵です。カビは布団の嫌な臭いの原因になり、また布団の側生地や中綿にダメージを与えて寿命を縮めるもとでもあります。
そして一番気をつけなくてはいけないのは、カビによるアレルギーリスクでしょう。
カビの胞子はアレルゲンとなって、呼吸器系のアレルギーを引き起こす可能性があることが分かっています。さらにカビがエサとなって、これもアレルギー症状を引き起こすダニの繁殖を招く可能性もあります。
特に乳幼児や高齢者の方は要注意。免疫力が低い方やアレルギー体質の方がカビの胞子を吸い込むと、喘息や重篤な疾患を引き起こしてしまうこともあります。
雨で濡れた布団はしっかり乾燥させて、きちんとお手入れしましょう。
2.布団が濡れてしまったときの正しい乾燥対処法
布団が雨で濡れたときの対処法をご紹介していきましょう。布団に飲み物をこぼしてしまったときなどにも、同じ要領で対処できますよ。
布団が雨で濡れたときの対処法の基本は、布団をしっかり乾燥させることです。吸い込んだ雨の量や範囲に応じて、次の要領でケアし乾燥させてください。表面だけでなく中綿まで乾燥させましょう。
2-1.濡れた布団はタオルで拭いて乾燥
布団が雨に濡れたらまずタオルを使って、布団の水分を拭き取ると良いでしょう。このときタオルで布団をゴシゴシ擦ってはいけません。中綿が傷むため、タオルを布団の濡れた部分に押し付けるように使って、しっかり水分を吸収させましょう。
タオルドライはあくまでも応急処置です。水分を吸い取った後は、天日干しや布団乾燥機を使って、中綿までしっかり布団を乾燥させることが大切です。
2-2.エアコンや布団乾燥機などを使った室内干しで乾燥
軽く雨に濡れただけなら、室内干しでも対処は可能です。エアコンで室内を除湿するか、布団を椅子などに掛けて広げてから、扇風機で風を送って乾燥させましょう。水分が部分的に集中している場合は、ドライヤーの風を当てて乾かすのもおすすめです。
程度によらず、布団が雨で濡れたときに一番大事なのは、すぐに対処することです。スピーディーなケアで、カビの発生や嫌な臭いの染み付きを防ぎ、乾燥させましょう。
緊急時にも日常でも使いやすいのが、こんなツインノズルタイプの乾燥機。2枚の布団が濡れてしまった場合でも同時に乾かすことができるほか、ノズル1本はピンポイントに当てつつ、もう1本で全体に風が行き渡るようにする……など工夫次第で乾燥力がアップします。ブーツや靴の乾燥にも使えるので、1台あると便利ですよ。
2-3.コインランドリーやクリーニングを利用して乾燥
濡れた範囲が広い場合や、ぐっしょりと水分が滴っているなら、コインランドリーの布団用乾燥機を使うのが無難です。費用はかかるものの、大きな厚みのある布団でもしっかり中まで乾燥させることができます。最近は24時間営業のコインランドリーも増えているので、今夜寝る布団がない場合も助かりますね。
中綿ポリエステル100％の洗える敷布団をコインランドリーで洗うなら、乾燥までしてくれるので良いと思います。
コインランドリーを使う場合も、まずはスピーディーな対処が必要です。最初にしっかりタオルドライをしておきましょう。カビの発生リスクを抑えるだけでなく、乾燥時間の短縮にもつながります。
しかし、コインランドリーでのお布団のお洗濯となると注意が必要です。布団の中素材が偏ってしまったりなどのトラブルはよく聞きます。
特に羽根布団などの高級素材を使った布団は、プロに任せたほうが安心です。専門店であれば、洗うのが難しい素材を使った布団でも相談に乗ってもらえることでしょう。
お布団のお洗濯についてはこちらも参考にしてください。
敷布団の洗濯方法《コインランドリーで洗う》家庭で洗える敷布団をコインランドリーで洗ったら？
3.布団乾燥で悩む前に… 雨で濡らさないためにできること
布団が濡れたときの対処法を覚えていただけたでしょうか。対処法が分かりひと安心ですが、やはり布団は濡れたら大変。最初から濡らさないことが肝心です。そこで、布団を雨で濡らさないための日常の工夫をご紹介しましょう。
工夫をすることでお手入れも楽になるので、試してみてくださいね。
3-1.布団が濡れそうな天気や長時間留守にするときは室内で湿気・乾燥対策をする
布団から湿気を取り除く方法の基本は天日干しですが、天気が急変しやすい時期は、室内での湿気対策や乾燥をしておくと良いです。仕事などで忙しく、外出中に天日干しをしたい人も、無理をせず室内で布団を乾燥させると良いでしょう。
室内で布団を乾燥させるなら、布団乾燥機を使うのが早道です。熱風を使って中綿までしっかり乾燥させることができますし、ダニ退治もできます。
風通しの良い部屋で布団を広げて、室内干しをするだけでも湿気の除去は可能です。椅子や布団干し台、スタンド式すのこなどを活用しましょう。さらに扇風機やサーキュレーターで風を送ると、乾きが良くなります。
除湿機とサーキュレーターが1体化したこんな商品もあるので、室内干し時の湿気にお悩みの方はチェックしてみてくださいね。
あわせて布団の使い方も見直すと良いでしょう。布団は敷きっぱなしにせず、こまめに上げ下ろしして、湿気を飛ばすのが基本です。
フローリングに直敷きはせず、すのこや除湿シートも活用して、布団に湿気を溜め込ず乾燥させる工夫をしてください。
3-2.布団が濡れて乾燥が難しい場合は、買い替えも選択肢のひとつ
布団の雨対策なら、天日干しやメンテナンスしやすい布団に買い替えるのも選択肢のひとつです。昔ながらの綿布団は重く、乾燥後もさっと布団を取り込みにくいですよね。腕力のない女性や高齢者には、軽くて扱いやすい合成綿を使った布団がおすすめです。
また、天日干し中に雨に濡れてしまっても、家庭で洗えるウォッシャブルタイプの布団ならすぐに対処できて便利です。防ダニ・抗菌加工済みであればカビが生えるリスクも少なく、お手入れがぐっと楽になるでしょう。
お手入れがしやすい布団を探しているなら、櫻道ふとん店をはじめとする布団専門店での購入がおすすめです。布団は身近なホームセンターやデパートなどの寝具売り場でも購入できますが、品揃えはそう多くはありません。
布団専門店であれば中綿の素材のバリエーションが豊富で、防ダニ・抗菌加工など、機能性の高い布団も季節を問わず扱っています。数多くの商品のなかから、自分の寝心地の好みや、ライフスタイルに合ったものを選べるのが、布団専門店ならではの魅力です。
特に櫻道ふとん店では熟練の職人が手作業で布団を1枚1枚丁寧に仕立てていて、布団選びのアドバイスにも対応しています。布団のクリーニングなどのアフターケアも万全ですから、布団選びに迷ったら、一度櫻道ふとん店に相談してみてはいかがでしょうか。
4.雨に濡れてしまった布団は、きちんと乾燥させて気持ちよく使い続けましょう
布団が雨で濡れたら困ってしまいますが、そのままダメになってしまうと考えるのは早計です。濡れた布団はきちんと乾燥しケアをすることで、清潔に気持ち良く使い続けられます。
あわせて布団を濡らさない工夫も取り入れて、大事な布団を長く愛用することをおすすめします。
