その肩こりの原因は枕かも?正しい枕の選び方とは

肩こりは日本人の国民病です。ある大手製薬会社の調査(2016)によれば、働き盛り世代で慢性的な肩こりに悩まされている人は7割以上にも上るといいます。

そんな肩こりの原因のひとつとして「枕の選び方」が挙げられていることをご存知ですか? 仕事や生活習慣の影響だと思い込んでいる人も多いかもしれませんが、枕を変えるだけで劇的に肩こりが解消されることもあります。

枕のおすすめの素材は高反発ウレタン

枕と肩こりの関係

肩こりが引き起こされるのは、肩・首・胸のまわりの筋肉が緊張したり圧迫されたりして血行不良を起こすためです。つまり肩こりを防ぐためにはこの3か所に負担をかけなければよいのですが、残念ながら人間の頭から背中にかけてのラインは平らではありません。
ふつうに仰向けで寝るだけでも、肩や首には大きな負担がかかってしまいます。それが毎晩続けば、肩がこるのは当然といえるでしょう。だからこそ、枕選びにこだわることで体への負担を軽減する必要があるのです。そしてそれは敷布団にも同じことが言えるでしょう。肩こりが起こる原因、改善方法などをご紹介しましょう。詳しくは『敷布団を変えるだけでコリが緩和する!?』をご覧ください。

こんな枕はNG

枕には人それぞれ好みがあるかと思います。たとえば枕の高さは、大きく好みが分かれる部分といえるでしょう。しかし肩こり解消を目指すのであれば、高すぎる枕も低すぎる枕もどちらも不適切です。高すぎる枕では首が宙に浮いてしまいますし、低すぎる枕では頭の重さで肩がこわばってしまうからです。
また、硬さにこだわりがある人も多いでしょうが、こちらも硬すぎてもやわらかすぎてもNGとなります。硬すぎると首と布団との隙間が大きく空いてしまって筋肉に負担がかかりますし、やわらかすぎると寝返りを打つ際に胸や肩の筋肉を痛めかねません。

枕選びのポイント

理想的な枕は、頭・首・肩が浮くことなくぴったりと布地に接するような枕です。
高さの目安としては、仰向け時に「目線が真上から5度ほど下に向いた状態」とされています。数字でいわれてもピンとこないかもしれませんが、真正面よりもほんの少しだけ下向きだと考えておけば問題ないでしょう。後頭部や首との隙間については、実際に自分で手を入れて確認することも大事です。
硬さについては、素材選びにこだわりましょう。日本伝統のそばがらやウッドチップといった枕は、よほど高級なものでないかぎり硬すぎる傾向にあります。かといって、羽毛や低反発ウレタンの枕では頭が沈み込みすぎます。肩こり解消を第一目的とするのであれば、高反発ウレタンの枕が最も体のラインにフィットするため負担軽減に繋がるでしょう。敷布団にも使用されるウレタン素材ですが、その特徴や働きについてもっと詳しくご紹介しましょう。詳細は『ウレタンフォームの優れた点はドコ?』をご覧ください。
もう1点気をつけたいのは、枕そのもののサイズです。せっかく体に合った枕を使っていても、寝ている間に枕から頭が落ちてしまうようでは元も子もありません。寝返りを繰り返しても大丈夫なように、なるべく横幅の広い枕を選ぶのがおすすめです。

上記のように「枕選びがいかに大切か」ということをご理解いただけたと思います。さらに、良い睡眠を得るために枕を選ぶためにはどうすれば良いのかをご紹介しましょう。枕の選び方をもっと詳しく知りたい方は『枕&敷き布団を見直して睡眠環境を正常化!』をご覧ください。