赤ちゃんの布団は安全・快適で選ぶ

赤ちゃんを寝かせる最大のポイントは安全面!ベビー布団のおすすめの選び方とは?1日の大半をベビー布団で過ごす赤ちゃん。その赤ちゃんが快適に過ごせるように寝具を選びたいのですが、生まれたばかりの赤ちゃんを寝かせるための布団はどのようなものが良いのでしょうか?
ここでは、赤ちゃんに快適・安全な睡眠環境を提供するために必要な知識をまとめましたのでご紹介します。

とくに気をつけていただきたいのは、やはり安全面です。
稀に“寝ている時に気道が確保できなくなって窒息する…”といった痛ましい事故も起きていますから、寝具選びに手を抜くことは許されません。ベビー布団を購入する前に、ぜひ、赤ちゃんの寝具を選ぶ基本を参考にしていただければ幸いです。

ベビー布団の種類はどれくらいあるの?

ベビー布団の選び方と種類ベビー布団は単品で販売されていたり、下記のように基本セットとして販売されています。

  • 敷布団
  • 掛け布団/カバー
  • 肌布団/カバー
  • シーツ

これら以外にもあったら便利なものとして、敷きパッド、ガーゼケット・毛布、おねしょシーツ、ベッドカバーなどがあげられます。オールシーズン使えるものであればさらにベストですね。
※まくらに関しては、スリーピングピローなどの機能を重要視して別途購入する方が多いため、セット組みなしもあります。

また、外出したときなど、状況によって赤ちゃんの布団を代用できるものがありますので、ご参考にしてみてください。

  • 長座布団 → 敷布団の代わりに(座布団の上にバスタオルを敷くとなおグッド!)
  • ガーゼケット・タオルケット → 肌布団・掛け布団の代わりとして
  • バスタオル → 柔らかな素材でできているので掛け布団の代わりに

ガーゼケットはオールシーズン使用できるため、ベビー寝具としてぜひおすすめしたいです。ガーゼケットの特徴については『ガーゼケットのメリットとは?』をご覧ください。あわせて、タオルケットの使用するうえでのメリット・デメリットもご紹介しておきますので、詳しく知りたい方は『おすすめのタオルケットの素材』をご覧ください。

赤ちゃんに合う素材選びは重要

ベビー布団で悩む育児ママへ!おすすめ素材の選び方赤ちゃんの寝具選びでとくに気になるのは素材ではないでしょうか。生まれたての赤ちゃんは肌がとてもデリケートで、素材によっては蒸れて肌がかぶれたりすることも。また、自分で体温調整ができないため、暑かったり寒かったりですぐ風邪を引いたりします。そうならないために快適で質の良い眠りになるよう常に見ておかなければいけません。そのうえで素材選びがとても重要になってきます。

素材は天然系と合成繊維に分けてみました。

<天然系>
  • キャメル:暖かく蒸れず、それでいて吸湿性と放湿力が非常に高いです(羊毛の2倍)。汗っかきの赤ちゃんにおすすめです。
  • 羽毛:保温性が高く、冬には欠かせない素材で、何より軽いのでぜひおすすめします。人気が高いので購入の際には品質に注意してください。
  • オーガニックコットン:ふわふわと肌にやさしく、保温性も高いのでデリケートな赤ちゃんにぴったりの素材。湿気を吸収すると温度が上がる特性があります。有機栽培で得られるコットンのため人にも環境にもやさしい素材です。
<合成繊維>
  • ポリエステル:クッション性が高く、繊維が太いので耐久性に優れた素材です。価格が安い点も育児中のママには大きな魅力。
  • コンフォロフト:洗濯耐久性が強く、羽毛や羊毛に比べて丈夫です。綿ホコリが出にくく、アレルギーに優しい素材。(繊維の中に大きな空気孔があり、その空気孔が空気を吸い込むのでふんわり柔らかな風合いの素材)
  • アレルキャッチャー:従来の防ダニふとんで防げなかったアレルゲン物質を吸着させ、汗などの臭いも分解する優れた素材。

赤ちゃんの布団は素材が大切!おすすめの素材をご紹介では、素材の特徴が分かった上で、代表的なベビー寝具におすすめの素材をあてはめてみましたので、ご参考にしてみてください。

掛け布団におすすめの素材
まずは軽いこと。そして保温性・通気性・吸湿性などに優れている点を重要視しましょう。軽さで選ぶなら羽毛、コンフォロフトなど。保温性と肌さわりで選ぶならオーガニックコットン、キャメルなどがよいでしょう。
敷き布団におすすめの素材
赤ちゃんのデリケートな肌とやわらかな骨をやさしく支えてくれる適度な硬さ、というと非常に難しいのですが、ウレタンかポリエステル、綿をおすすめします。
パッド類におすすめの素材
汗をよく吸う脱脂綿、裏面に防水加工してある敷きパッドがいいですね。汗っかきの赤ちゃんには必需品です。
枕におすすめの素材
肌触りがよく、赤ちゃんの汗を吸収する綿の側生地(※)がよいでしょう。他には通気性が良いパイプなどもおすすめですね。
※羽毛布団や布団の詰め物などを包んでいる布地部分

サイズ選びは赤ちゃんの成長がポイント

おすすめはミニサイズ!ベビー布団を選ぶなら赤ちゃんの成長を考えてそしてサイズも気になりますよね。赤ちゃんの成長に合わせて購入することを考えると悩むところです。
ベビー布団のサイズはレギュラーサイズとミニサイズがあります。

  • レギュラーサイズ(内寸法 70×120cm)
  • ミニサイズ(内寸法60×90cm)
  • ※( )内はベビーベッドのサイズに合わせています

最近はレギュラーサイズより一回り小さいミニサイズのベビーベッドが主流となっているようです。布団が小さいのでまとめて洗濯ができる点や、マンションだとリビングや寝室などの限られたスペースで短期間使うには都合が良いそうです。
レギュラーサイズだと最初は大きいと感じるかもしれませんが、3~4歳ごろまで長く使いたいという方にはレギュラーサイズがおすすめですね。
また、赤ちゃんが大きくなってくると家族の布団で一緒に寝ることが多いと聞きますので、サイズを選ぶ際は赤ちゃんの成長がポイントになります。

赤ちゃんを寝かせる布団とおすすめの選び方

赤ちゃんの布団は基本的には大人の布団と同じですが、赤ちゃんが使うため素材や作り方には工夫されています。赤ちゃんの場合、布団には寝心地だけでなく、前述した安全面が求められますので、なるべく慎重に選んであげてください。
それでは、ベビー布団を選ぶ上で気をつけたい3つのポイントを具体的に説明していきましょう。

1.適度に硬さのある布団を選ぶ!
赤ちゃん用の敷き布団を選ぶ時は柔らかすぎる材質を避けてください(とくに柔らかくて厚みのある布団)。これだけ聞くと“赤ちゃんにはフワフワの布団が良さそうなのに…”という意見が出るかもしれませんが、避けてほしいのにはちゃんとした理由があるんです。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんの骨はまだ柔らかく、関節も未発達のため、敷布団が柔らかいと体が沈んでしまいます。その影響で背中がゆがんだり、関節が不自然な形になったりなど、体の発達を妨げてしまう恐れがあります。また、赤ちゃんは自分で寝返りや首を左右に動かすことができません。柔らかい布団であれば赤ちゃんの重みで沈み、柔らかくて厚い布団では口や鼻が塞がれてしまい、呼吸困難を起こす可能性があるからです。
その点、適度に硬い布団なら、顔が沈みこまず鼻、口と敷き布団の間に隙間が出来るので、呼吸できるだけスペースが確保されます。これは安全面の問題なので、できる限り注意するようにしてください。当サイトではおすすめするのは体圧分散力の高い敷布団です。その理由は『体圧分散敷布団と寝姿勢の関係』をご覧ください。赤ちゃんだけではなく大人の方にもぜひ知ってほしい寝具の知識です。
2.掛け布団は通気性(吸湿性と保湿性)があるものを
赤ちゃんは代謝が悪く汗もかきやすいため、体に熱がこもりやすく、体温もすぐに上がってしまいがちです。大人と違って体温調節をうまくコントロールできず、汗が寝具に残ると体温が下がりやすくなり、寝冷えになる原因に。布団の保温性も大切ですが、汗を吸いとる「吸湿性」と汗をしっかり逃がす「保湿性」は欠かせませんね。
そんな赤ちゃんにおすすめする掛け布団の素材は、羽毛かポリエステルです。蒸れない、肌にやさしい、洗える、この3つを抑えた布団は難しいですが、それぞれの特徴を活かしながら使用してみてください。

  • 羽毛:吸湿性があり蒸れにくく、軽くて温かいのが特徴
  • ポリエステル:安価でお手入れが楽なのが特徴。よく布団を汚す場合は自宅で洗濯できる手軽なものを選んでください。
3.アレルゲンを吸い寄せる材質を避ける!
赤ちゃん布団を買う時に注意してほしいことの1つに、ハウスダストなどのアレルゲン物質を吸い寄せない布団を選ぶことです。ダニはもちろんですが、綿ホコリや花粉、チリなどですね。
ホコリで喉が不快だったり、肌がかゆかったりしても、赤ちゃんは言葉で訴えることができません。購入前には必ずホコリなどのアレルゲンを寄せ付けない布団かどうかを調べてください。
※アレルゲン物質の種類、布団から除去する方法などをまとめてご紹介します。詳しくは『アレルゲンには3つの種類がある!?』をご覧ください。

以上から、赤ちゃんの布団には上記3つの要素を満たしたものを選ぶことがおすすめです。しかし全要素となると難しいと思いますので、自分の赤ちゃんの特徴に合う要素を優先してください。そして、安全面や機能面に優れたベビー布団で赤ちゃんを健やかに育ててあげましょう。

なお、上記の内容でも布団の選び方に迷っているママさんは、人気の寝具専門店から情報を取り入れた方が良いかもしれません。詳しくは『人気の寝具専門店別でおすすめの布団を比較!』をご覧ください。お店によって取り扱う布団の素材、ブランド力、価格帯などが違ってくるはずです。ぜひ購入の参考にして見てください。

つねに清潔にしてほしいベビー布団

ベビー布団は洗濯して清潔に赤ちゃんは大人より多くの汗をかくため、こまめに洗濯して清潔な状態を保ちましょう。
なお、ベビー布団は洗えないものもありますので、購入する際には必ず自宅で洗えるかどうかを確認しておくべきです。デザイン(見た目のかわいらしさ)に惹かれて購入しても、タグを見たら「失敗したー!」という経験、ありませんか?

【まとめ】布団は安全面を考えて適度な硬さの凹凸形状!

ベビー布団の理想の選び方赤ちゃんの寝具選びは、安全面を第一に考えることが大切です。そのためには下記をポイントとして覚えておいてください。

  • 敷布団は適度な硬さ(背骨をしっかりサポートできる)、体圧分散力が高い
  • 掛け布団は吸湿性と保湿性など通気性がある
  • 掛け布団の素材は羽毛かポリエステルがおすすめ
  • アレルゲン防止のため、なるべく化学繊維の布団は避ける
  • お手入れはこまめに洗濯して清潔にする
敷布団の適度な硬さにこだわるのは、柔らかい布団で赤ちゃんの顔や体が沈みこんで、呼吸できない状態を防ぐためです。なので、凹凸型の中綿を入れた布団をおすすめします。何かの拍子でうつぶせになって顔が多少埋まったとしても、凹凸の隙間から呼吸することは可能です。
また、凹凸型の布団は肌の一部が強く押しつけられたりすることがないので、自力で寝返りができない赤ちゃんでも特定の箇所が蒸れて赤くなったり、床ずれのようになったりする心配が少ないはずです。

以上のように、赤ちゃんの睡眠を安全面から考え、素材・機能性を調べてベビー布団を選びましょう。

なお、赤ちゃんの成長スピードは早いため、子供用の布団を買い替える準備もしておいた方が良いでしょう。購入の参考にしたいと考えている方は『子供の布団のおすすめの選び方』よりご覧ください。赤ちゃんから子供になればすぐ背が伸びてあっという間に小学校。布団のサイズ・硬さ・重さなどを見極め、早め早めに対応しておきましょう。

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